バリ×ヨガ

雨期のバトゥール山トレッキング!果たして朝日の行方は…

2017年1月15日早朝、わたしは小雨の降り注ぐ山道で、ひたすらに歩みを進めていました。

場所はバリ島中部のキンタマーニ高原。
挑むは標高1,717mのバトゥール山。

ヨガもスパもいいけれど
こういうバリも、すごーーーく楽しい!

魅惑のバトゥール山・ご来光トレッキング。その様子を、余すところなくお伝えいたします☝️✨

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サーフィンでもヨガでもなく…今、バリで登山が面白い!!

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バリで山登り?

意外に思われるかもしれませんが、バリには登山に適した山がいくつか存在します。写真は、バリ島の最高峰にして聖なる山・アグン山。富士山のような美しい円錐型をした火山で、標高は3,031m。

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こちらも別角度からのアグン山。アグン山は、ウブドからもその雄姿を遠目に拝むことができます。

その存在感は、写真以上に堂々たるもの。そのためでしょうか「今度はどこ行く〜?」となったとき、「山登りは?アグン山は大変だけど、バトゥール山なら簡単に登れるよ。サンライズが見られるよ。」と、しばしばトレッキングの提案をもらっていました(もちろんヨガ第一のわたしは、完全スルー)。

*****

と こ ろ が !!

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去年の京都トレイルで、山登りの楽しさに目覚めてしまったわたし。

IMG 0219

果たしてこの山、登らずして
日本に帰国できようか…。

謎の使命感に突き動かされて、昨年までの無関心から、態度は一変。急遽バトゥール山・ご来光トレッキングを敢行することになったのでした。

ウソかマコトか、サンダル登山!?

それでもバリ島に現地入りするまで、トレッキングのことをすっかり失念していたあたり…😑わたしの中の関心の低さがうかがえますね💦

登山の装備なんて、何一つ持たぬままバリ入りしたわたし。
今まで事前になんとなく聞いていた情報は、次のようなものでした。

①キンタマーニ高原のバトゥール山でご来光トレッキングができる。
②夜中の2時半にウブドを出発する。
③サンダルでも登ることができる。

……。

……。

③サンダルでも登ることができる???

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……結論からいうと、③の情報はまったくのデマでした!!!

いや、不可能ではないかもしれません。日本のように「軽装で山をなめているのか…💢」みたいな風潮は皆無、バリ人ガイドさんだって、スニーカーで登山をしていますからね。

けれども、山頂までの道は、結構な岩場です。その上、傾斜もかなりあります。

そんな急斜面を(かなりの速さで)登ったり下ったりするので、足が擦り傷だらけ、血だらけになることは、避けられないと思います…。

わたしも当初は「よし、ギョサンで行こう!」などと考えていましたが、前日にバトゥール山トレッキングの画像検索をして、血の気が引きました😨

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えっ?結構本格的な山じゃない?😨😨

そして実際、登山道は予想以上のガレ場でした!!

日本のように、ガッチガチの装備で身を固める必要はありませんが、最低限スニーカー程度の用意はすべきでしょう。装備については、後ほどTipsでまとめますので、そちらをご参照ください。

ちなみにわたしの手元にあった靴は、いつものギョサンor日本から履いてきたMinnetonkaのモカシン。もちろん登山ができるはずもなく…ココバリ・オーナーのみきさんにスニーカーをお借りいたしました…😭😭

実録・バトゥール登山

1/14(登山前夜)
・水や軽食の用意(山頂では高額なため)
・夕方から降り続く雨に悶々…☔️
・深夜2時起きにそなえて、9時過ぎにはベッドに入るも、まったく眠れず…。

宿にて(〜2:30)
・3時間程度の睡眠の末、2時に起床。
・雨足は激しくなる一方だが…予定通り2時半にウブドを出発。

車中にて
・テガララン、バグースジャティへ至る道を抜けて、ひたすら北上。道路はガラガラ。
・40分程度で一本道の北上完了。
・一本道のうちは良かったけれど…山に近づいてきたら、真っ暗&道路が細い&くねくね曲がる&アップダウンが激しい悪路で結構こわい。。。

麓へ到着(4:00くらい?)
・麓の駐車場に到着
・ガイド料Rp.400,000を支払う

※バトゥール登山は、バリ人ガイドなしでは登れません。
※駐車場や登山センター(?)のような場所に、ガイドさんが待機しているので、適当に声をかけてガイドをお願いしましょう。

トレッキング開始(4:15くらい?)
この頃になると、雨は降ったり止んだり…。小康状態になったのを見計らって、いざトレッキングの開始!パーティーは、わたし・ジュリ(バリ人友人)・ガイドの兄ちゃんの3名です。

いざ登山!と鼻息も荒くはじめの一歩を踏み出したのに、1mも歩かぬうちに、ジュリと兄ちゃんが、ふたりでコソコソ内緒話。。。なんと、怠け者ジュリの提案で、平地はバイクに2ケツで行くことになってしまいました😅

トレッキングは平地1時間、山道1時間の合計2時間が一般的ですが、わたしたちは前半をショートカットした計算になります(この中間地点まではバイクOK、この後は山道を歩きます。)

たしかに体力は温存できますが、、、平地と言えどもかなりのオフロードなので、バイクの2ケツに慣れていないと、大変危険です!素直に歩くか、わたしのようにカンボジアで2ケツ修行を積んでから挑みましょう。

第1ポイント到着
バトゥールの登山道は、事前に調べた通りのケモノ道。その結構な急斜面&石ゴロゴロ山道を、ガイドの兄ちゃんは、信じられないくらいの速度で軽やかに駆け上がります。まるで絶壁で暮らすヤギのよう…。

トレッキング初心者のわたしは、自分でペースをつくるより、人についていったほうが楽なので、必死でキャッチアップ。。。兄ちゃんもさすがにトレランばりの速度は落としてくれましたが、5分もしないうちに、ジュリは後方はるか彼方に…。この時点で、わたしたち2人は、ジュリを見捨てることに決めました😂

登山20分で、第1ポイントの休憩所に到着。早くもインナーのダウンは汗でビチョビチョ💦真っ暗闇の中、雨が止むのを&ジュリが到着するのを静かに待ちます。

第2ポイント到着(5:20)
結構な時間を休憩所で過ごしたのち、いよいよ山頂に向けて出発。兄ちゃんは、調子に乗ってますますギアアップ。わたしは、さすがに足を上げるのが辛くなってきた、、、ので(?)、後半はずっと手をつないで、ほとんど引っ張り上げてもらっちゃっていました😅

15分ほど登って、ようやく山頂に到着!速く登りすぎて、朝日まで40分待ち。。。ここでご来光をひたすらに待ちます。寒い…。

ご来光(6:00)
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周囲が明るくなって、ようやく写真が撮れるようになってきました〜。待ちにまったサンライズは、やはり不発。。。空一面が厚い雲に覆われていて、光が差し込む気配すらありませんでした。それでもまあ、雨が上がっただけ、よかったとしましょう。

ちなみに山頂は、風も強いし汗も冷えてきたし、めっちゃ寒い!!

わたしはユニクロのダウンとマムートのシェルを重ね着していましたが、大袈裟ではなく、このくらいの防寒具があったほうが安心です。Tシャツと薄手のナイロンジャケットで登ったジュリは、かなり寒かった模様。。。ずーーーっとサムイサムイと叫んでいました。

お鉢ハイキング
これこそが今回のバトゥール登山のハイライト!!

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山頂の火口部をぐるりとまわる、お鉢ハイキングです。

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崖の切り立ち具合はハンパないし、火山の水蒸気が雰囲気だしてくれるし、盛り上がる〜〜。

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天候こそイマイチでしたが、眺めは最高!
鼻息も荒く、誰もが死にそうな呻き声をあげていた、深夜の登山道とは大違い。ここではバリ人登山客も、外国人登山客も、景色を撮ったりセルフィーにいそしんだりと、楽しそうに過ごしていました(平和や〜〜😂😂)

もちろん、わたしたちも参戦。

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バトゥール・ジャンピング・モンキー

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ガイドの兄ちゃんが、崖に張り付いて撮ってくれた写真

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日本人&バリ人

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あー、楽しかった!!!

繰り返しになりますが、深夜のトレッキングは、わりと苦行風味です。山歩きを楽しむのではなく、目的地までの単なる道程。真っ暗闇のなか、ヘッドライトのあかりを頼りに登るので、周りの景色もへったくれもありません。

ご来光トレッキングにおいて、本当の意味で山歩きを楽しめるのは、このお鉢まわりといっても過言ではないでしょう。朝日が拝めるかということも含めて…まさに、夜明けからが勝負なのです!!

*****

なおガイドさんによっては、サンライズ後、そのまま来た道を引き返す人もいるそうです(わたしたちのガイドの兄ちゃんは「このまま戻る?ぐるっとまわってから降りる?」と聞いてくれました)

登頂後、即折り返してしまっては、トレッキングが単なる苦行登山で終わってしまいますので…!!😭

お鉢まわりのワイワイ・ハイキングを、強く推奨いたします!!!

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トレッキングのTips①装備について

わたしが推奨する装備は、下記のとおりです。

◆服装
・ナイロンジャケット(防寒具)
・薄手のダウン(防寒具)
・ジャージ&Tシャツ
・厚手のレギンス、パンツ等

防寒具は必携です!常夏の国の山だからといって、Tシャツやタンクトップで登るのは避けましょう。乾期ならば、軽くてかさばらない、薄手のダウンジャケット程度で十分だと思います。

今回は途中で雨が降ったため、防水機能があるシェルがあって重宝しましたが、本格的な雨具は必要ありません。欲しければ、麓でペラッペラのレインコート(というか雨がっぱ?)を売っています。それを購入すれば十分でしょう。

◆靴
・スニーカー

トレッキングシューズがあれば、なお良し。滑りを気にせずガシガシ歩くことができると思います。ただし、わざわざ購入してまで用意する必要はありません。すでに所持していて、バリに持参するのが苦にならないようなら、用意しましょう。

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(こんな感じの山道を歩きます)

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(万が一、トレッキングシューズを購入するならば、
KEENのPyreneesがイチオシです!!わたしも持っています😍)

◆バッグ
・リュックサック

バッグはリュックを推奨!わたしはそんな用意がなかったので、ななめがけのショルダーで登りましたが…。重心があちこちに傾いて、フラついて登りにくかった。。。(一眼レフのせいで重量もあったしね😭)

◆その他
・水
・軽食
・ヘッドライト
・トイレットペーパー

大量には必要ありませんが、250ml程度の飲み水と、クッキー・チョコレート・飴程度の軽食があれば、サンライズ待ちの時間を快適に過ごすことができます。

ヘッドライトについては、こちらも持っていれば、ぜひご持参を。わたしたちの場合、ガイドさんが無料で貸してくれました。トイレットペーパーについても、アジア旅では必携ですね。


(わたし、これ持ってるのにな…。自宅待機させてしまった)

*****

服装については、正直 日本が冬で助かったーーー との思いが強かったです。冬だったからこそ、ダウンとナイロンジャケットが手元にあったのです。これが夏だったら…スニーカーどころの騒ぎじゃありませんでした。。。

これからバリに渡航予定の皆さま!チラッとでもトレッキングに興味があるならば、たとえ春夏シーズンでも、ダウンを荷物の隙間につめていくことをお勧めします💯✨✨

トレッキングのTips②その他

◆バトゥール登山はガイド必須です!

バトゥール山はアグン山と同じく、バリの聖山。外国人がひとりで勝手に登ることはできません。ガイド同伴が必須ですので、こちらをきちんと守って、トレッキングを楽しみましょう。ガイドさんの話によると、ガイド料は、滑落の救助費用等に使われるそうです。

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(滑落したら、結構な惨事…)

サンライズ・トレッキングの場合、料金はRp.400,000。前日までに、ルピアのキャッシュを用意しておくことが重要です!ふだん小額紙幣&カードしか使わないわたしは、、、前日夕方に慌てて両替に行きました💦

わたしは当日駐車場でガイドさんをつかまえましたが、これは雨期の、しかも雨の朝の話。ハイシーズンでは、状況が異なるかもしれません。ガイドにあぶれることが心配ならば、旅行会社が企画しているトレッキングツアーを利用したほうが賢明です。

◆iPhoneを持参しよう!

iPhoneでもAndroidでも、どちらでも結構です。パノラマ撮影機能がついているのなら、ぜひ持っていきましょう…!!山頂の風景を、ダイナミックな写真におさめることができます。わたしは「すこしでも荷物を軽く…」が裏目にでて、完全に泣きをみました。

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(こういう写真が撮れたのに…)

自撮棒、GoProはもちろん、山頂でドローン飛ばしている人もいましたよ!お持ちのかたは、こちらもぜひ✨✨

◆太ももの筋肉痛ハンパなし!!!

トレッキング後に、体力系のアクティビティーを考えている方はご注意を!バトゥール山は、想像以上にあなたの身体をガッタガタにしてきます(断言!)

わたしはどちらかといえば体力があるほうだし、用心して午後にストーンマッサージ120分をぶち込んでメンテナンスをしたのですが…久しぶりに地獄のような筋肉痛を味わう羽目になりました😂😂

ちなみに、わたしのガタガタ部位は太もも。ジュリはふくらはぎがパンパンになったそうです…。深部から強烈にわきあがる、その筋肉痛具合や、、、なんと日常生活にも支障がでるほど。特に階段を降りるのが辛かった…。

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その後の旅程がスパやドライブならば無問題。でも秘境探検・ベジグワンなどを考えていると、絶対に泣きをみます!!(こちらも断言!スバトゥ沐浴の階段もヤバイです…!!)

ご旅行は計画的に!!トレッキングに関しては、慎重に旅のプランを練りましょう。

まとめと教訓

・トレッキングは素人もOK😊
・予想以上に楽しい✨そして眺めも抜群っ!!

・防寒具必携⛄️
・筋肉痛…注意!!
・サンライズは、素直に乾期に挑むべし!!

バトゥール山・ご来光トレッキング、次回は乾期にリベンジします!!!

Batur

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この記事を書いた人

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ウスキ サヤカ

Yoga teacher RYT500 in Tokyo, Minimalist, Cambodia lover, Bali traveler & Nepal Beginner…

元図書館司書・京大博物館研究員。現在はヨガ講師を生業としながら、ブロガー・写真家として活動中。

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旅、ヨガ、ミニマルライフをメインテーマに展開している、ブログおよび活動の総称です。主宰者がかつて暮らしたカンボジア、ヨガ&浄化に通っているバリ島ウブド、ハマりつつあるネパール、ニッポンのミニマルライフを、彩り豊かな美しい写真とともにお届けします。

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